日本ハムの背番号「38」を06~16年まで背負った武田勝(現1軍投手コーチ)は、左の技巧派エースとして投手陣をけん引した。社会人シダックスから05年大学・社会人ドラフト4巡目、27歳でプロ入りした。09年から4年連続2ケタ勝利など、当時絶対的エースだったダルビッシュ(現パドレス)とともにチームを支えた。

引退試合となった16年9月30日ロッテ戦(札幌ドーム)では、先発登板し打者1人と対戦。三振を奪って現役生活を締めくくった。試合後の引退セレモニーでは「俺のために日本一になれ!」と絶叫。その年、チームは日本一に輝いた。

武田の引退後、17年から同番号を受け継いだのは石井一成。遊撃のレギュラー定着へ向け奮闘している。なお「38」は、片岡篤史が1年目の92年だけ、岩本勉が4年目の93年から3年間着用した番号でもある。