全セは中日の柳裕也投手(27)と木下拓哉捕手(29)がスタメンバッテリーを組んだ。柳は2回をオリックス杉本のソロによる1失点でお役御免。木下拓が普段とは違う直球主体のリードで被弾したが、「打たれた、打たれないは別として木下さんとオールスターでバッテリーを組めたことだけで良かった」と2年ぶり2度目の球宴を楽しんだ。球宴で中日勢が先発バッテリーを組んだのは、01年の野口茂樹、中村武志以来。実に20年ぶりだった。

2回は被弾する前にロッテの主軸中村奨からカットボールで空振り三振も奪った。「1つ取れて自分らしさが出せた。いい経験をさせてもらえた」。前半戦は制球力を武器にリーグ最多112奪三振を奪い、チームトップ7勝でチームをけん引した。エース候補生が後半戦に向けて活力を得た。