日本ハムから巨人への無償トレードが発表された中田翔内野手(32)が20日、東京・大手町の巨人球団事務所で入団会見を開いた。背番号は「10」。
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フリー打撃に臨む中田の打球は、やはりプロ野球界のスーパースターだなと感じた。軽く振っても東京ドームの外野席へ簡単に放り込む。11年から日本ハム担当記者として見てきた、いつもと変わらぬ光景。この日は遊軍記者として見守ったが、誰も描けない放物線が中田の絶対的な魅力だと再認識した。
会見での中田の言葉は本音だと感じた。フリー打撃を打ち終わると、散らかっていたボールを新たな同僚とともに率先して拾っていた。原監督ら首脳陣から声をかけられれば、直立不動で話を聞いていた。一からやり直したい気持ちが、行動から伝わってきた。
ユニホームを脱ぐ日まで、この日の気持ちを持ち続けてほしいと思う。その上で、豪快なホームランやキレのあるコメントを聞き続けたい。結果が出なくても、悔しさは野球にぶつけ続けてほしい。
出場停止処分の発表から10日間でセカンドチャンスが与えられた。再起へ向かうコメントは「日本ハム中田」として聞くことができず、残念だったが、「巨人中田」が実現するまでの関係者の尽力は、いかほどだっただろうか。SNS全盛の時代において、過去の過ちは瞬く間に蒸し返される。厳しい現実の中で得た、大好きな野球が出来る機会を大切にして、失った信頼を少しずつ取り戻してほしい。【日本ハム担当 木下大輔】



