阪神2軍が、9日にロッテと戦うファーム日本選手権(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)前最後の実戦で9得点で快勝し、はずみをつけた。

3番板山祐太郎内野手(27)、4番陽川尚将内野手(30)、5番高山俊外野手(28)の3人で計5安打3打点。途中出場のルーキー栄枝裕貴捕手(23)は2安打、育成の奥山皓太外野手(24)も途中出場から適時打を放ち、存在感を示した。

先発のドラフト3位佐藤蓮投手(23)は5回無四球無失点の完璧な投球で、平田勝男2軍監督(62)は「また楽しみが増えちゃったね…!」とホクホク顔だった。

平田2軍監督の試合後の一問一答は以下の通り。

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-先発佐藤蓮が5回無四球無失点

平田2軍監督 いや~これまた。反省はあのピッチャーゴロをはじいたの。四球もないし、(カウント)3-2からも粘りが出ているし。また楽しみが増えちゃったね…、う~ん。もともとスライダーはね、いいんだけど、今日はストライク先行でね。そこはシーズン中は課題としてあったけど、バランスもいいし、スピードもあったし、151キロかな? マックス。非常に安定感があってフェニックスがまた楽しみだな。

-後続の投手は安打を許さず

平田2軍監督 (佐藤蓮が許した)2安打だけでしょ? シーズンと変わらず、ずっと競争してくれているんで。今、ユキヤ(斎藤)にあえて初球からフォークを。ただ抑えるだけじゃなく、尾仲にしてもそうなんだけどさ。ユキヤなんかは、3人目のバッターなんかには、初球からフォーク投げてどんな反応するかというところも含めて、投げさせているんだけどね。普通に投げさせて抑えるだけじゃ、しょうがない。なんか精度を上げるとか、フォークでもストライクを初球からパッと取れるとか。カウント取れるフォーク、決め球にするフォーク。ね、それだけでも2種類。ボールにするフォークとかさ、2種類も3種類もできんねん、1つの球種でね。そういうところも勉強してくれればと思って。やらせてるんだけど。

-ファーム日本選手権前に9得点

平田2軍監督 得点は別にして、(オリックス先発)本田に打てんやん。そういうところじゃないの? 本田とかのひと回り上の相手、そういうところを目指して頑張る。反省も忘れちゃいかんのよ。課題も含めてなんとかレベルアップして、個人のレベルを上げることなんだよ。ただ、集中力。9回までしっかり持ってやってくれているんで、そのへんは評価していいところだよな。

-試合前に板山のロングティーを手伝っていた

平田2軍監督 祐太郎が自分から言ってきて。そうやって短く(バットを)持って、近本が短く持っているところのヘッドの使い方とかも、近本に聞いたりして。どういう風に自分のバッティングがさらに良くなるかというところで「ロングティーちょっといいですか」って。高山にしてもそう。江越にしても何か進化しなきゃというところが練習から感じられる。