西武の来季コーチ陣に、ソフトバンク打撃コーチの平石洋介氏(41)が入閣することが26日、分かった。

複数の関係者の話を総合すると、西武は打撃理論に基づいた指導力を高く評価。1軍コーチのポストを任されるという。この日、今季が契約最終年だった辻発彦監督(63)の1年契約での続投が正式決定。松井稼頭央2軍監督(46)が1軍ヘッド格に就任することも判明した。3年ぶりのリーグV奪還に向け、トロイカ体制で臨む。

平石氏は19年に生え抜きでは初めて楽天の監督に就任。前年最下位だったチームを3位に引き上げ、20年からソフトバンク打撃コーチを務めた。選手ファーストの指導力に加え、強いリーダーシップは球界でも高い評価を受けている。ソフトバンクは1軍でのチーム強化に携わることを望んで退団した模様で、新天地に西武が浮上した。来季1軍ヘッド格を務める松井氏は、同氏のPL学園での先輩にあたり、楽天時代を含め強い絆で結ばれている。チームの今季総得点はリーグ5位。抜本的な立て直しに最適な人材であり、6年目を迎える辻体制を、2人を中心に支える。

また西口文也投手コーチ(49)が2軍監督候補へ浮上。佐藤友亮2軍野手総合兼外野守備走塁コーチ(43)が3年ぶりに1軍に昇格する配置転換、現役続行する内海哲也投手(39)のコーチ兼任を検討していることも明らかになった。馬場敏史作戦兼守備走塁コーチ(56)は球団に辞任を申し入れ、退団することが決まった。