楽天田中将大投手がロッテ佐々木朗希投手の完全試合に驚嘆した。偉業は動画で見届け「すごいっすよ。13者連続三振で、19奪三振で、パーフェクトゲーム、なおかつ球数も少ない。そんなピッチング、たぶん僕はできない」。その内容と記録は克明に脳裏に刻まれた。

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日米通算183勝、22完封の田中将も完全試合の経験はない。「もちろんやってみたいけど、自分がどういうピッチャーかも分かっている。なかなかそういうピッチングは難しい。そういう相手を圧倒するボールがあるわけではないので」と、難易度の高さは誰よりも知る。

11年前は、日本記録まであと1つに迫った。11年8月27日ソフトバンク戦で18奪三振。「8回終わった時点で15個で、最後の9回の3つは三振狙いましたね」。カブレラの右前打を挟み小久保、松田、多村を空振り三振。「若さだけではやっていけなくなってきている。シーズントータルで見ないといけない部分もあるので」と、年齢とともに投球術を駆使するスタイルに変化してきた。

自身3連勝を懸けた12日は、オリックスのコロナ禍により中止が決まった。「仕方のないことなので、次の登板に向けて、またしっかり調整していきます」。「令和の怪物」から強い刺激をもらい、ブレずに準備をしていく。【栗田成芳】