ソフトバンクは3日、大関友久投手(24)が左精巣がんの疑いがあったため、前日2日に福岡市内の病院にで左睾丸(こうがん)の高位精巣摘除術を受け、無事終了したことを発表した。

直近では7月30日の西武戦に先発し、3回途中4失点で敗戦投手になっていた大関は、先週末に左睾丸(こうがん)のしこり、違和感をチームトレーナーに訴え、8月1日に泌尿器科を受診。そこで腫瘍が見つかった。翌2日に、福岡市内の別の病院で検査を受けたところ、悪性の腫瘍である可能性が判明。同日夜にすぐ手術を受けた。他の部位への転移などについては現時点では確認されていないという。

今後は1週間程度の入院予定で、体調を見ながら定期的に検査を受けていくことになる。競技復帰は未定。

大関は今季、先発ローテーションの一角としてここまで18試合に登板し、6勝6敗。防御率3・01の成績を残していた。監督推薦で球宴にも初出場していた。

◆精巣がん 精巣は男性の生殖器で男性ホルモンを作る臓器。精巣がんになるのは10万人に1人程度で、20~30代の比較的若い男性に起きることが多い。球界では20~21年に阪神でプレーしたエドワーズや、DeNAオースティンらが精巣がんを克服している。

◆大関友久(おおぜき・ともひさ)1997年(平9)12月14日生まれ、茨城県土浦市出身。小学1年から野球を始め、土浦湖北では1年秋からエースで2年夏は県8強。3年夏は3回戦で敗退した。仙台大を経て、19年育成ドラフト2位でソフトバンク入り。21年5月に支配下登録され、6月4日の阪神戦で初登板。185センチ、94キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は1100万円。

○…6日楽天戦に先発見込みだった大関が離脱した影響で、先発ローテーションを変更した。4日日本ハム戦の先発予定だった武田が、5日からの楽天3連戦へ。新型コロナウイルス陽性から復帰し、3日ウエスタン・リーグのオリックス戦に登板予定だったレイが急きょ、4日日本ハム戦に回ることになった。レイは「自分としては、準備できている。今対応できると思う。特に影響はないんじゃないかな」と話した。

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