広島佐々岡真司監督(55)が3日、マツダスタジアム内で辞任会見を開いた。就任3年目の今季は66勝74敗3分け。5位に終わった。3年間で優勝、Aクラス入りがなく、決断に至った。

会見の一問一答は以下。

 ◇    ◇   

-(自ら)

このたび、ユニホームを脱ぐことになりました。3年間という短い間でしたけど、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

-改めて決意した日と理由は

今年3年目のシーズンを迎えて、キャンプから今年結果が出ないとユニホームを脱ぐくらいの覚悟を持って3年目のシーズンに入りました。順調に開幕から連勝を重ね、「いけるぞ」という気持ちの中、また、苦手な交流戦も「今年は自信を持って入れるな」とそういう気持ちで入ったんですが、大きく負け越し、そして早々と優勝争いから脱落。9月に入ってカープが優勝消滅というところから自分の中では今年で(辞める)という気持ちにも、自分の中ではまだまだAクラス、クライマックス(シリーズ)の戦いがある気持ちがある中でしたが、ヤクルトが優勝を決めた。その日に家でテレビを見ながら高津監督の胴上げを見ながら、次の日、球団常務に「責任を取りたい」という意思は伝えました。

-退任を伝えたとき、選手やコーチの反応は

その自分が辞めるというのは最後の最後まで言ってません。ある程度、察知してる選手やコーチはいたかもしれませんが最終的に言ったのは昨日(2日)の最終戦の練習前のロッカーで選手、コーチ、スタッフ、裏方さんの前で「辞めます」という言葉を言いました。

-20年から指揮。コロナ禍の3年間。今までと違う環境だった

いろいろ歴代の監督の話を聞きながら大変さも知りながら、2020年から、まさかの、こういう状況になるとは誰もが思っていませんでしたし、私も就任して順調にキャンプを、そしてそのキャンプをこなしながら、そしてキャンプ終盤からコロナ禍が始まり、開幕が遅れ、全く想像してなかった1年目で何をしていいか、経験がない分、戸惑ったところは確かにありましたが、それはどこの球団も一緒のことでしっかり受け止めながら、やったつもりですけど正直難しいところもありました。

▽広島松田球団オーナー(佐々岡監督について)「ご苦労さまと伝えた。野手も投手も隔たりなく話すことができる。口下手なので鼓舞したりすることは苦手だったかもしれないが、人柄の良さが出ていた」。

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