広島佐々岡真司監督(55)が3日、マツダスタジアム内で辞任会見を開いた。就任3年目の今季は66勝74敗3分け。5位に終わった。3年間で優勝、Aクラス入りがなく、決断に至った。

会見の一問一答は以下。

 ◇    ◇   

-印象的な試合は

監督になって1勝目というのはね、また開幕が遅れた難しい中で大瀬良大地をエースとして、開幕投手にして、その日勝てたのはね、自分の監督としての1勝目は今でも忘れられません。

-思い描いていた監督像は果たせた

3年間という時間の中でいろいろやりたいこと、それができなかったこと、こういう状況の中でできなかったことは確かにありましたけど、そういう状況を踏まえた中でもやっていくのが監督の仕事であって、それができなかった、チームを勝たせられなかった、これだけの戦力がいながら、こういう状況の中でもうまくまとめてチームの一体感という言葉を持って監督就任しましたけど、それが、なかなか僕の力でできなかったことがこういう結果につながったと思います。だからこそ責任を取るという気持ちで本日に至っています。

-広島で選手、コーチ、監督を経験

カープファンとして、本当に選手として18年やらせてもらって、2軍コーチ、1軍投手コーチ5年。本当に好きな球団でできる喜びと、また最後には監督ということをさせてもらって本当に幸せな男でしたけど、選手、コーチという立場は技術向上とか、監督になれば、見る角度とか見る目、が周りと違う。監督になれば全体を見ないといけない、全体をまとめていかないといけない。そこが選手、コーチと違うところですし、監督としてやることができなかった、それがこういう結果になったと自分では思っています。

-来年以降今後について

昨日シーズンが終わって、ユニホームを脱いでまだ今日なので、全く今後のことは決まってませんし、分かりませんけど、ただ言えることは、ずっと子どものころからカープファンでカープを応援し続けてきましたから、来年以降も一カープファンとして、カープをずっと応援していきたいなと、そう思っています。

▽広島松田球団オーナー(佐々岡監督について)「ご苦労さまと伝えた。野手も投手も隔たりなく話すことができる。口下手なので鼓舞したりすることは苦手だったかもしれないが、人柄の良さが出ていた」。