西武は11日、20日に行われるドラフト会議で蛭間拓哉外野手（早大4年）を1位指名することを公表した。

渡辺久信GM（57）は「蛭間拓哉選手をドラフト1位で指名させていただきます。今年のライオンズの1つのウイークポイントに当てはまる選手」と明言した。今季、レギュラーを固定できなかった外野の即戦力になれる力があると見る。「走攻守そろっている選手。打撃は広角に打てる。右も左もしっかりとしたスイングで、強い打球を打てるのが魅力。肩、足も高い能力を持っている。そして常に全力疾走、全力プレーをする選手」と説明した。数日前のスカウト会議で決まった。

昨年も隅田をドラフト1位で公言し、4球団競合の末に獲得した。「熱望している」という誠意、また「験担ぎ」も含め、公表に至った。将来性にも期待。「主力を張れる選手。彼の場合、オールラウンダーだと思う。打つだけでなく、守備、走塁に関してもレベルの高い選手。将来的には侍に入れるぐらいの選手」と話した。

蛭間は東京6大学野球で12本塁打をマークしている左のスラッガー。浦和学院、早大でいずれも日本代表入りも果たした。小学校時代はライオンズジュニアにも所属していた。