ロッテ吉井理人新監督(57)が18日、ZOZOマリンで就任会見を行った。複数年契約で、背番号は「21」に決まった。一問一答を3回に分けてお届けする。

 ◆   ◆    

--豊富な経験はどう強みに

自分でじっくり今から考えようと思ってるんですけど、ただ自分は性格的に結構おっちょこちょいなところがあるので、そのへん気をつけていきたいなというふうに。例えばこういう会見で失言したり、必ずあると思うんでね(笑い)。監督とはいえチームの一員でみんなで戦っているので、監督室はいつも扉開けて、自分からもいきますし、そういうチームにしたいなと思っています。

--現場から離れて見えたチーム

今シーズンはコーディネーターって名前をつけてもらってたんですけど、実際はコーディネーターの勉強の方が多くて、チームのことあまり見てなかったんですね。詳しいことは言えないんですけど。後半は若手がすごく伸びて勢いのあるチームになってきたので。以前敵のチームに私がいた時に思ったんですけど、マリーンズのチームカラーは、手が付けられない時は本当に手が付けられないくらい強いんですね。で、ダメな時は本当にダメなんですけども、その差をなくしたいというふうに思っています。安定した力で常勝軍団を作っていけるようにしたいと思います。

--メジャーでの学びを実践したい部分は

あります。これはまだ、ここで公言できないんで申し訳ないんですけど、いくつか戦略戦術のところでもありますし、監督として選手との接し方という意味でもメジャーの監督さんのやり方を見て、これはやりたいなということをやっていきたいと思います。

--若手に求めていること

若手選手たちはまだ自分の特長をよく知らない選手がたくさんいて、できもしないことを一生懸命やっている、それで実力を出せていない選手がたくさんいるので。自分の特長を知って、それを生かせるようにしてほしい。そしてそのように、こちらも指導していきたいなというふうに考えています。

--機動力野球は継承するのか

これも今、アナリストの人たちが一生懸命分析してくれているので、それだけでいいのか、もっと別のやり方があるんじゃないか、今からしっかり話し合って決めていきたいなと思います。

--フェニックスリーグでもベンチ入り。監督としてやりがいを感じた部分

もちろん、やりがいあります。全体をマネジメントしないといけないので、大変ではありますが、そのことによってチームが劇的に変わるというのが、他のチームとか見ててもこれまでたくさん例があったので、そういうのはすごく楽しみだなと。もちろんダメになる場合もありますけど、できるだけ良くしたいとは思っています。

--指導の中で大事にしたい部分

選手には自分がどう感じているかをしっかりしゃべってもらいたいので、私を含めて指導者の方にはあまり答えを先に言わないで、選手がどうしていくかというのを選手にじゃんじゃんしゃべらせてほしいなと思ってて。その中でみんなが気付いていくと思うので。

--日本一を狙うチーム作りについて

たくさんあると思うんですけど、野球は流れのスポーツだと思っているので、いい流れをいつも持っていけるようなチーム作りをしていきたいと考えています。特に終盤流れを持ってきたチームが優勝しているというのは分かっていると思うので、どうしたらできるかというのを。科学的に研究してもなかなか出ないと思うんですけど、我々は経験的に知っているところはあると思うので、そこをしっかり見つけてやっていきたいなと思います。

--ファンへのメッセージ

一応私もマリーンズOBで、現役時代は全くチームの勝利に貢献できていなかったですが、今度はチームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。(以上)