ヤクルト高津臣吾監督(53)が19日、スカウト会議後に取材に応じ、ドラフト会議で東芝・吉村貢司郎投手(24=国学院大)を1位指名すると公言した。午後4時ころにいったんは「公表はしません」としたが、再度の確認後、約1時間半後に急転。「いろいろ話し合った結果、東芝の吉村投手を指名することを公言すると決めました。こちらの誠意を見せる意味も、ご本人に知っていただくためにも公表することにしました」と説明した。

183センチ、85キロで最速153キロを誇る本格派右腕。CSファイナルステージ前に行われた今月6日の練習試合では実際に対戦し、3回を3安打無失点。村上から空振り三振を奪うなど7奪三振。高津監督は「バッターを抑える技、術、球種をたくさん持っている印象を受けました」と、高く評価した。

2年連続のリーグ優勝と日本シリーズ進出を決めたが、2年連続で2ケタ勝利投手不在で、規定投球回到達も今季の小川のみ。指揮官は「ゲームを作れるところが1番。先発投手として期待してますし、チームとしての1番の弱点となると、そこの部分だと思うので。彼を指名させていただくことにしました」と、即戦力右腕に期待を込めた。