楽天石井一久GM兼監督(49)が、充実した表情を浮かべた。1位で立大・荘司康誠投手(4年=新潟明訓)の交渉権を獲得。支配下は指名した6人中5人が投手となった。育成では一芸に秀でた内野手2人、投手2人を指名。「スカウトさんと一緒に考えていた完璧に近いドラフトだったと思います」とうなずいた。

支配下での高卒選手の指名はなし。育成でも2位の下関国際・古賀のみとなった。即戦力の期待がかかる投手を中心に指名。石井GM兼監督は「30何歳まで、(選手としての)ゴールデンタイムが長くなっているので、まずポテンシャルというところを大事にしました」と説明した。GMと監督を兼任していることから、来季の戦力を整えると同時に、中長期的な将来を見据えた。狙い通りのドラフトを終え、「(自身がこれまで関わってきた中で)過去最高だと思います」と胸を張った。

★楽天の指名選手

【支配下】

1位:荘司康誠(投・立大)

2位:小孫竜二(投・鷺宮製作所)

3位:渡辺翔太(投・九産大)

4位:伊藤茉央(投・東農大北海道オホーツク)

5位:平良竜哉(内・NTT西日本)

6位:林優樹(投・西濃運輸)

【育成】

1位:辰見鴻之介(内・西南学院大)

2位:古賀康誠(投・下関国際高)

3位:竹下瑛広(投・函館大)

4位:永田颯太郎(内・国立台湾体育運動大)

〇…ドラフト1位で指名した立大・荘司投手のもとへ、楽天石井GM兼監督は素早く動いた。午後9時過ぎに新座の寮に到着すると、片手に交渉指名権の用紙、もう一方には楽天モバイルの申込用紙を携えた。石井監督は「ドラフト会場ではちょっと受けたんですけど、周知できずすいません」と、困惑気味の周囲の反応に素直に笑顔で謝った。交渉権獲得用紙には「無限のかなたへさあいくぞ」。スケールの大きな投手に育ってほしいとの思いを届け、荘司も恐縮しながらも、指揮官の醸し出した明るいムードに心地よさげだった。

○…東農大北海道オホーツク・伊藤茉央投手(4年、喜多方)に地元球団から吉報が届いた。楽天から4位指名され.「率直にうれしい。(楽天は)東北に愛されているチーム。小さな頃からずっと応援していた」と指名を喜んだ。あこがれは田中将大投手。「技術的なことはもちろんですが、気持ちや精神的なこと、練習の取り組み方なども聞きたい」と、弟子入りを志願した。

○…6位西濃運輸・林投手 最速147キロ左腕は技巧で勝負する。「ポジションはどこでもできる準備をしたい。投球術で抑えたいです」。幼い頃から同じサウスポーの石井監督の投球を見てきたという。「(楽天は)東北に愛されている印象が強いです」。憧れのプロの舞台へ。「小さい頃、プロ野球選手に夢をもらった。夢を与えられる選手として、1日でも長くプレーしたい」と意気込んだ。

▽楽天育成3位函館大・竹下投手 まずはプロ野球で1年間活躍できるケガをしない体作りをします。メジャーリーグで活躍した田中将大投手や石井監督のような、すごいピッチャーを目指します。

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