中日立浪和義監督(53)が就任後初めてドラフト会議に出席し、「満点」をつけた。自宅などで指名候補らの映像チェック。さらにスカウト登録して神宮などに足を運んで、指名候補を確認してきた。ドラフト指名では、14年の6人を上回る支配下7人と育成3人を含め10人の指名に「ひそかに疲れました。100点です」と、会議後に表情を緩めた。

ドラフト1位には指名を公表していた沖縄大・仲地をクジ引きなしで最速151キロ即戦力右腕の交渉権をゲット。「12球団(の1位指名が)終わるまでドキドキしながら見ていた。(仲地は)すごく真っすぐも、武器のスライダーもいい。トータルバランスでもいいものをもっている。(先発)ローテーションに長く入って、ドラゴンズを長く引っ張る投手になってもらいたい」と笑顔で振り返った。

センターライン重視の二遊間強化にも、ウエーバー順の利点を生かし明大・村松開人内野手(4年=静岡)を確保。「(日本航空石川)内藤選手が3位で取れなかったのは残念」としながらも、育成選手も含め投手4人、内野手5人、捕手1人の交渉権を獲得した。「即戦力投手も欲しかった。バンテリンドームが本拠地なので守りをしっかりさせるため、二遊間を取らないといけないチーム状況。描いていた選手がたくさん指名できた。バランスは非常にいい」。満点補強で巻き返しの布石を打った。【伊東大介】

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