スターの道に続け-。巨人から1位指名された高松商・浅野翔吾外野手(17)がドラフト会議から一夜明けた21日、同校で指名あいさつを受けた。

巨人大塚球団副代表、水野スカウト部長、担当の岸スカウトが出席。原監督の直筆メッセージ入りの当たりくじをプレゼントされ、水野スカウト部長からは「松井選手、岡本和選手の後を追いかけて」と大きな期待をかけられた。「香川の怪物」が決意新たに再スタートを切った。

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浅野の心が動いた。水野スカウト部長に渡された当たりくじには、原監督からの直筆メッセージがあった。「やったぜ!! 巨人軍は待ってるぜ!」。

指揮官が投げ込んだ直球に感激しないはずがない。「監督のガッツポーズが印象に残っています。それだけ欲しいと思ってくれていた。頑張ってジャイアンツの勝利に貢献しないと。これから3カ月、しっかり練習したい」。原監督、桑田、阿部両コーチの直筆サインが入ったドラフト会議パスもプレゼントされた。覚悟がますます固まった。

約30分の指名あいさつ。水野スカウト部長の言葉は、絶賛の嵐と化した。「トリプルスリーを狙える」「20年(に1人)の逸材」。どういう選手の後継者に-、と問われると「松井選手、岡本和選手の後を追いかけてほしいと思います」と言い切った。浅野も力強くうなずく。

「本当に球界を代表する選手。1日でも早くそういう選手に近づけるように、もし(2人から)教えていただける機会があれば、いろんなことを教えていただきたい」。同じ高卒1位からスターになったゴジラと若大将。その足跡を追うことを、誰もが望んでいる。

高校通算68本塁打のうち、左打席で4本。まずは右に専念するつもりだが、「右で結果を出してから挑戦していきたい」と左の可能性も捨てていない。スケールの大きさは天井知らずだ。約300件来たというLINEのお祝いメッセージに返信が追いつかない17歳。少しだけ余韻に浸り、スターになるための準備を開始する。【中野椋】