終わりよければすべて良し-。日本ハム吉田輝星投手(21)が28日、選手会納会ゴルフコンペに初参加した。3年ぶり開催も、1年目の19年は肘への負担などから参加を見送った。1番ティーショットでドライバーのクラブヘッドが飛んでいくトラブルも、最終ホールでバーディー奪取し「ヘッドもポンと飛んでますし、成績もポンって上げたいですね」と、来季の飛躍を誓った。

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吉田が豪快にかっ飛ばしたのは、ゴルフボールだけではなかった。全身白ずくめウエアでコースに登場。勢い込んで1番ティーショットを放つと、新品クラブのヘッドがポーンと取れ、遠くへ飛んで行ってしまった。最近こしらえたばかりで「めちゃくちゃやる気がなくなりました」と、幸先悪いスタートになった。

だが、4年目右腕は、引きずらない。「力はあるのでドライバーがなくても、結構飛ばせる」と、残ったクラブで立て直した。最終18番は池越えの難しいアプローチをピンそばに寄せ、バーディー奪取してみせた。

終わってみれば自己ベスト101には及ばなかったが、ドライバーなしでトータルスコア114。球団として最後のイベントを気持ち良く締め「ヘッドもポンと飛んでますから成績もポンって上げていきたいですね」と笑顔で振り返った。

何事も辛抱強く続けていけば、状況は改善する。ゴルフは、今年から少しずつたしなむようになったという。「距離は出る。OBを減らせれば良くなる。アプローチは得意だが、ドライバーとかが、ちょっと野球打ちしてしまう。振りすぎを改善できたら」と冷静に分析した。

投球も人生も、忍耐力は不可欠。3年ぶり開催の納会ゴルフコンペに初挑戦し「なかなかやれなかったが、ようやくできて、シーズンが終わったという気持ちになれた」。山あり谷ありのラウンドで学んだ糧を、次は新球場1年目の23年に生かしていく。【永野高輔】

 

○…野球では左打ちの清宮が、初めて右利きで選手会納会ゴルフコンペに参加。前回参加した18年の161を大幅に上回る、トータルスコア128でラウンドした。「1年目のコンペの後、右に変えたらうまくなった。もうちょっといいスコア出ると思ったのですが、こんなもんです。ゴルフも野球も動きは一緒。どちらもまだ話せるような内容ではないです」と謙虚に振り返った。

○…達が初ラウンドで、ゴルフの奥深さを体感した。トータルスコア128は、高卒ルーキーでは阪口の121に次ぐ2番目の成績。「初めとしてはまあまあじゃないですか。テレビで見てると簡単に飛ばせると思ったけど、全然飛ばせなかった」と反省した。「ボールが小さくて難しい。来年は100を切れるように頑張りたい」と新たな目標を掲げた。

○…初参加の上川畑が、社会人出身の経験値を生かした。トータルスコア95は、今季新人では断トツ。エンジに黒のボーダーが入ったウエアでラウンドし「社会人のときもゴルフはあった。それほど寒くもなく良かった。ハプニングもなく、良くもなく悪くもなくという感じでした」と落ち着いた口調で話した。

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