注目されたロッテ小島和哉投手(26)の査定は「プラス」だった。

新背番号14で臨んだ今季は、15度のQS(=クオリティースタート、6投球回以上自責点3以内)を達成し、規定投球回もクリアしながら、白星はわずかに3つ。球団の評価が注目されたが「勝ちでは貢献できなかったんですが、少し上げていただきました」と600万円増(推定)にホッとした表情を見せた。

うまくいかなかった1年。あらためて話す。

「良かった時でも勝てない時もありました。自分でうまくストレスを軽減できる発想とか、もう少し前向きな考え方ができたらよかったんですけど。僕自身あんまり前向きという性格でもないので。冷静に…ではないですけど、現状を捉えて頑張る派なので、気持ち的にも上がらない。どうしたらいいだろうとずっと考えて1年終わってしまったような感じだったので」

気付いたことはどんどん書き留めるタイプ。いろいろな事象から学び、野球に落とし込んでいく。今回のサッカーW杯も。

「インタビューを聞いていても、やっぱりすごく自信に満ちあふれているような受け答えをしていたので。そういうところも、180度変わる必要はないと思うんですけど、自分ももう少しやってきたことに自信を持って臨めていたら、多少勝ちがつかなくても大丈夫と自分に言い聞かせられると思うので」

同じアスリートとして、MF堂安らの堂々とした姿に刺激を受ける。サッカー日本代表でいえば、MF相馬も早大の同学年だ。

「面識はないんですけど、相馬君とかは同い年で昨日も試合に出ていて。そういうトップの試合に出ているのはすごいなと感じました。たぶん同じ授業を受けていたとは思います」

いまや立派な先発ローテーション投手ながら、さらに勝つために全てが学び。久遠の理想を追い求める。【金子真仁】

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