若手投手よ、出てこいや~! 楽天の石井一久GM兼監督(49)が、開幕先発ローテーションに“若手枠”を設けるプランを明かした。「1つ、2つくらいの枠は空けたい。そこに潜り込んでくる、入り込んでくる人を見つけたいなとは思います」。若手投手陣の奮起を促し、公式戦の経験を未来につなげる狙いだ。

今季チーム唯一の規定投球回数に到達した田中将や、岸、則本らが軸にはなりそうだが、「来季はピッチャーの競争という位置付けでいて、2年後くらいにはある程度変わってくるくらいの競争を求めています。ちょっとくらい授業料がかかっても、変えていかないといけないところ」と強い決意を示した。今季6勝を挙げた辛島を含め、4人はすべて30代。若手でローテ入りしているのは、今秋に左肘のクリーニング手術を受けた早川くらいだ。今秋のドラフトでは、1位の立大・荘司康誠(22)、2位の鷺宮製作所・小孫竜二(25)を始め、支配下6人中5人は大学・社会人の投手を指名。競争の一員には期待を寄せる。

今季の投手陣は、チーム防御率3・47、自責点493、被本塁打123と、いずれもリーグ最下位。4位で逃したAクラス入り、そして優勝には先発ローテの底上げが必要不可欠だ。高卒7年目を迎える藤平、わずかだが先発を経験した藤井、松井友、高田孝ら、中継ぎで結果を出した鈴木翔らの転向か、育成からの飛躍か-。3年目となる石井監督のお眼鏡にかなう若手先発投手出現が、10年ぶり優勝へのカギを握る。