ソフトバンク東浜巨投手(32)が3日、来季の目標を「20勝」に設定した。

福岡市内で行われたトークショーに参加。約100人のファンに「規定投球回に15勝、20勝を目標に掲げて頑張っていきます」と公約を掲げた。

大台に届けば、球団では03年に斉藤和巳1軍投手コーチが記録した20勝以来。「目標設定は高くいきたい。口にしている以上は責任持ってやりたいし、目指すのは当然」と表情は本気だ。17年には16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した。「勝ちがつけば、それだけチームが勝っているということ。そこは目指したい」と、2度目のタイトル奪取を目指す。

刺激は「負けないエース」の入閣だった。新任の斉藤和巳コーチは、自身がプロ1年目の時からの憧れ。「目標にしなくてはいけない先輩がコーチとして入ってくる。刺激になりますよね」。すでに電話で会話を交わしており「『来年一緒にがんばろうな』と。マウンドに立つ姿勢や心意気は目標にしたいです」。

今季はノーヒットノーランを達成するなど10勝を挙げた。エース千賀は海外FAを行使してのメジャー移籍が濃厚。藤本監督は東浜を来季開幕投手の候補に挙げており「僕の投げた1球でシーズンが始まる。特別だし、大事にしたいし、目指すべき場所」と意欲を示した。投手陣の大黒柱として「20勝は運だと思う。でもそういうものを見せられるだけのパフォーマンスは持っておかないと」と、並々ならぬ覚悟を示した。【只松憲】

○…東浜がDeNAからFA加入する嶺井博希捕手(31)を「いいんちゅ(いい人)」と沖縄の方言で紹介した。高校、大学でバッテリーを組んだ1学年下の後輩で「僕が言うのもおかしいですけど、人ができている。誰とでも分け隔てなく話せるし、真面目」。沖縄尚学ではセンバツ優勝、亜大では全国準優勝をともに味わい「僕が高校、大学で成績を残せたのはあいつのおかげでした」と感慨深げに話した。

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