オリックス野口智哉内野手(23)が、走・攻・守でチームを救う存在を目指す。

6日、大阪市内で行われた大阪市消防出初式に、球団マスコットのブル、ベルと参加。3年ぶりの有観客で約1万人が詰めかけた会場では消防ヘリコプターや消防車両、消防艇などの機械部隊の行進のあと、陸・海・空一体の火災・救助総合訓練が実施された。迫力ある動きに「すごいですね」と目を奪われた。

自身は、チームの大事を救える選手になる。昨年は関大時代の本職だった遊撃以外に、二塁、三塁、外野を守った。今年も「ショートとして見てほしいという気持ちはありますが、打撃でアピールしてポジションを奪えたらなと思います」と語る。さらに「守備ももちろんそうですし、走塁ももっともっと意識高く持ってやっていきたいなと思っていたので、今年は積極的に走れる姿をオープン戦から見せないといけない」と、走・攻・守のどの能力も発揮できるように力をつける。

看板選手の吉田正尚外野手(29)がレッドソックスに移籍。「(チームにとって)痛いですが、自分たちにとってはチャンス。オリックスの選手全員がそう思ってやっている。みんなで競争して高め合って勝ちに貢献できれば」。チームをレスキューできるように「頑張ります」と力を込めた。1月は大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、春季キャンプでのアピールに備えていく。

「だれよりも打ちたいし、だれよりも走りたい。そういう選手になりたい。全試合出場が目標です」と大志を抱くプロ2年目。初詣で引いたおみくじで、小吉が出た。「仕事のところで、派手なことをするのではなく、堅実にやるように書かれていた。堅実にやっていこうかなと思います」と地に足をつけ、23年に向かう。【堀まどか】

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