ロッテ最年長の荻野貴司外野手(37)が、最年“跳”としてチームの成績を跳ね上げる。7日、本拠ZOZOマリンスタジアムで自主トレを公開した。年末年始は地元・奈良で過ごし、橿原神宮での初詣では「家族が健康でありますように」と参拝。自身も近年は膝の状態に不安を抱えながらの調整が続いていたが「何年ぶりだろう…久しぶりに体の感覚は良いと思います。不安な要素も今のところはない」とポール間ダッシュなどを繰り返した。

21年には史上最年長盗塁王を獲得するなど今季もトップバッターを含むチャンスメークが期待される。「もちろん優勝を目指してやるのと、個人的には去年は離脱(期間)が長かったので1年間通して戦えるようにしたい」。その上で「具体的な数字は分からないですけれど、やっぱり出塁が増えるとおのずと得点につながっていくと思うので、そこは大事なところかなと思います」と出塁率アップで勝利に貢献する決意だ。

昨季は高部瑛斗外野手(25)が44盗塁で盗塁王に輝くなど若手の成長次第では、吉井理人監督(57)の組む打順構成は未確定だ。「(監督とは)まだ話していないです。監督に任せます。どこを打ちたいとかもない」。報道陣から「4番は?」と問われると「4番を打てと言われたら打ちますけれど…特に打ちたいとかはないです」と笑った。

他競技ながら来月で56歳を迎えるサッカー元日本代表FWカズ(三浦知良、55)にも敬意を抱く。「野球より体力的にも厳しいと思うので、その中であそこまで出来るということは、すごいなとしか言えないです」。自身については「どれくらいまでというのは本当にないです。クビと言われるまでやりたい」と日々の準備を大切に、チームを引っ張り続ける。【鎌田直秀】

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