オリックスのドラフト1位、曽谷龍平投手(22=白鴎大)は、ほろ苦い実戦デビューとなった。紅白戦の4回に登板し、1回で2本塁打を浴びて5失点(自責4)。先頭・紅林への初球で153キロをマークしてファンを沸かせが、打ち取った打球を一塁手が失策。次打者への四球で無死一、二塁とし、カウント0-2からのツーシームで新助っ人シュウィンデルに3ランを献上した。さらに無死一塁から佐野皓にも被弾した。

試合後、曽谷は3ランを「真っすぐに詰まってる中で、自分が首を振ってツーシームを投げた。森さんに『なんで首を振ったんだ』と言われました。自分のイメージでは空振りを取れると思っていた。うまくいかなかった」と明かした。19年パ・リーグMVP捕手のサインに、ルーキーが首を振っていた。ただ森は「どういう意図があったのか確認できれば、今後に生きてくると思います」と得意球で三振を狙った試みは評価。「首を振るのは何か考えているということ」と、洗礼弾が成長につながると受け止めた。

他球団スコアラーは、直球を「手強い」と評した。曽谷も「良いステップアップになった」と収穫を得た。オープン戦デビューは、3月5日阪神戦(甲子園)になる見込み。この日の苦さを実りへと変えていく。【堀まどか】

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