阪神小幡竜平内野手(22)が韓国代表との強化試合で先制打含む2安打を放ち、遊撃取りを猛アピールした。

3回2死二、三塁。昨季の韓国11勝左腕、具昌模(ク・チャンモ)投手(26=NCダイノス)の145キロ直球を捉えた。中前へ運ぶ2点先制適時打。1軍戦では2月18日の練習試合DeNA戦以来の安打で、チームを鼓舞した。「結果が出たことは良かった。ピッチャーに対してしっかり自分が入っていくことだけを意識した。うまくセンター方向に抜けてくれたかなと思います」。これまでの実戦は10試合でわずか2安打。打撃は好調なライバル木浪に後れを取ってきたが、5回にも中前打を放つなどようやく復調気配だ。

守備でも4つの打球を処理した。相手は同ポジションのパドレス金河成(キム・ハソン)内野手(27)が好プレーを連発。「守備の守るリズムだったりステップの仕方だったり、グラブさばき。見られてすごく勉強になった。もっともっとうまい選手を見て学んでいきたい」。岡田監督が正遊撃手に守備力を重視する中、世界レベルの技に刺激を受けた。

遊撃バトルで攻守で挽回の1歩を踏み出した。「準備はしっかりして、その後に結果がついてくる」。一気にエンジンを噴かす。【波部俊之介】

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