侍ジャパン栗山英樹監督(61)が、3月のWBC準決勝メキシコ戦の逆転劇の裏話を披露した。

10日放送の日本テレビ系列「しゃべくり007」にゲスト出演。共演者と大会を振り返った。

4-5の9回、先頭で大谷翔平投手(28=エンゼルス)が右中間二塁打で出塁した。その場面の映像を見ながら、栗山監督は「何となく、初球をいきなりツーベースを打つじゃないですか。ちょっと打ち方が今までと違う風に見えているんですけど。実はあの時に、翔平が後から聞いた話『塁に出てきます』と言って、実はバットを短く持ってる」と明かした。

言葉どおり、大谷はグリップエンドに指1本分ほど余らせてバットを持ち、チャンスメーク。無死一、二塁となり、村上の逆転サヨナラの2点適時打につながった。

栗山監督は「(4-5で)普通は1点差なんで、翔平のホームランで同点。でも、彼の試合読みの中で『まず、俺にはホームランボールは来ないだろうな』と思ってる中で、どうしたら勝つか。とにかく塁に出ると」と続けた。準々決勝のイタリア戦では、3回1死一塁で相手投手の意表を突くセーフティーバントを決め、先制点につなげたことも挙げた。

「彼の野球観。ここでどういう行動を取るとチームが勝ちやすいかという。表には出てこない、能力のすごさよりも、野球観が実は大谷翔平はすごくて。僕は褒めたくはないですけど、やっぱ、すごいなあと思いました」とも話した。

公の場で大谷を褒めることは、ほとんどない栗山監督だが、土壇場からの逆転につなげた判断をたたえていた。