日本野球機構(NPB)は11日、3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、阪神村上頌樹投手(24)が初受賞した。

阪神選手の受賞は昨年7月度の西勇輝以来。「まさか取れるというか、そんなことを思ってシーズン開幕からしてなかったので、本当に取れてうれしいです」と驚きと喜びが入り交じった。

開幕ローテーション入りこそ逃したものの、4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)で中継ぎ登板し、1回無失点発進。同12日巨人戦(東京ドーム)で今季初先発し、勝ち星はつかなかったが7回完全投球で強烈なインパクトを残した。「今季初先発ということで、まさかあんなに長いイニングを投げられるとは思っていなかったですし、まさかああいうピッチングができるとは思っていなかったので、うれしかったですね」と振り返った。

同22日の中日戦(バンテリンドーム)では9回完封でプロ初勝利。同29日ヤクルト戦(神宮)でも8回無失点とゼロを並べ、2勝目を挙げた。3、4月の成績は4試合(3先発)に登板し2勝0敗、防御率0・00。開幕から25イニング連続無失点と無双状態だった。与四球はわずか1。「一番はフォアボールを少なくいけたのがよかった」と好投の要因を分析。「フォーム的なことで感覚がいい」とも言った。

5月に入り、9日ヤクルト戦(甲子園)では7回1失点の好投。6回まで無失点に抑え、2リーグ制後のセ・リーグ記録に並ぶ開幕後31イニング連続無失点をクリア。前回の達成者、63年中井悦雄(阪神)に並ぶ記録となった。今や火曜日の男を任される「虎の村神様」だ。「まだまだ覚えてくださっている方は少ないと思いますけど、これから皆さんに覚えられるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします」と謙虚に誓った。

【関連記事】阪神ニュース一覧