中日が接戦を制し、3カード連続の勝ち越しを決めた。

勝利を呼び込んだのは、ベンチで控えに甘んじてきた高橋周平内野手(29)だ。7回から守備固めで出場。同点で迎えた8回2死一塁で初打席が回ると、ソフトバンク5番手津森の初球をとらえ、左中間へ勝ち越し二塁打を決めた。

「久しぶりの打席なので、結果はどうあれ初球から振ろうと思っていた。いいところで打てて素直にうれしい」

開幕当初はスタメン三塁も腰の張りから離脱し、石川昂に定位置を奪われていた。4月29日DeNA戦で挙げて以来の4打点目、開幕戦以来の決勝打に表情を緩めた。

立浪監督も「(高橋)周平が久しぶりの打席、一番いいところで(打ってくれた)。いいバッティングやった」と称賛。交流戦初カードを勝ち越し、2日からは本拠地バンテリンドームに昨年日本一のオリックスを迎える。

自力V消滅の可能性も遠ざけた指揮官は、「勝つには勝ったが、まだ走塁ミスや失点につながるミスが出ている。勝てばいいじゃなく、もう少し、しっかりしたことができるように。そつのない野球を目指していかないとなかなか上には上がっていけない」と表情を引き締めた。

 

▼中日柳(6回8安打3失点と粘投)「とにかく粘ることだけ考えて投げました」

▼中日ドラフト7位福永(8回の2号ソロなど2打点)「(本塁打は)守備で柳さんに迷惑をかけてしまっているところがあるので、なんとか打って援護をしたかった」

 

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