日本ハムがソフトバンクに敗れ、今季76試合目で自力優勝の可能性が消滅した。

新庄剛志監督(51)は「大丈夫です。1つずつ勝っていって、何かまた見えてくるものがあると思うので。上位チームもね、どうなるか分からないし」と上位浮上だけを見据えた。

数字上は残り試合に全勝しても、ソフトバンクが日本ハム戦以外で全勝すると勝率で上回れなくなった。だが、残りは67試合もある。昨季はゴールデンウイーク中の33試合目で自力V消滅だったことを考えれば、追い上げの余地は十分だ。

そのためにはミスをなくしたい。無死一塁の守備では遊ゴロを処理した山田が二塁へ悪送球(記録は失策)。加藤豪もカバーできず、先発鈴木が崩れる起点となった。3回2死一、二塁の攻撃では松本剛の中前適時打で一塁走者の清宮が三塁を狙ったが走塁死となってチャンスがついえた。

新庄監督は「清宮君の走塁は、自分の前の打球でね、5点差で、サードに走る必要は全くなくて。野球センスを磨かないと。あそこで4番の万波君がね、ガツンといくかもしれないし。あれ(山田の二塁への悪送球)はセカンド(加藤豪)がカバー(捕球)しないといけない」と指摘した。チーム一丸で1つずつ課題をクリアできれば、上位浮上も見えてくる。【木下大輔】

○…昨オフに西武から移籍した山田遥楓が今季初昇格初スタメンも、ほろ苦デビューとなった。「9番遊撃」で先発出場。1回無死一塁、ソフトバンク三森の遊ゴロで併殺を狙ったが、二塁へ悪送球。ピンチを広げると、その後の連打で3失点した。「あれで試合が決まったようなものなので、申し訳ないです。次、出番があればチームの役に立てるように」と反省を口にした。山田は2月に腰椎椎間板ヘルニアで手術。6月23日イースタン・リーグDeNA戦で実戦復帰していた。