首位楽天が西武に3ー2で勝利し3連勝。

指名打者・阿部寿樹(33)が、4回の2号ソロを含む2打点の活躍。1点リードで迎えた9回には18年育成ドラフト1位清宮虎多朗投手(23)が登板。安定した投球で無失点に抑え、ファームトップの16セーブ目をマークした。

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“勝利の方程式″の役割を果たした。清宮は3-2と1点リードの9回から登板。「最近は投げていない変化球を投げつつ、得意の真っすぐで攻めた。フォークが良かった」。2死一塁、この日2安打1打点の西武児玉亮涼内野手(24)を真っすぐで追い込むとフォークで三ゴロ。チームを3連勝に導いた。

21年2月、右肘のトミー・ジョン手術を受け、昨季から実戦に復帰。だが、思うような投球はできなかった。5試合に登板し防御率11・57。「ボールボーイをしながら『絶対にやってやる』と誓った。悔しさの中、ひたすら練習やトレーニングに励んだ」と振り返り、「(今季は)手術の影響もなく、キャンプから良い状態を保てている」と笑顔を見せた。

悔しさが成長の原動力となった。今季は24試合に登板し16セーブを挙げる活躍に加え、自己最速の161キロをマーク。「自分の課題に沿った練習を心がけている。その結果がうまく出て、良いサイクルになっている」と好調の要因を挙げた。課題のバント処理やけん制の練習を積極的に行い、質の良いキャッチボールを心がけるなど、基礎固めを徹底。「まずは支配下登録。1軍の力になる投手になりたい」と意気込んだ。苦しい時期を乗り越え、5年目を迎えた清宮。1軍の舞台で輝くため、これからも飛躍し続ける。

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