DeNA三浦大輔監督(49)が、キャプテン佐野恵太外野手に「代打の切り札」の楠本泰史外野手を起用する勝負手を打ったが、結果に結びつかず、1分けを挟み4連敗を喫した。

1点ビハインドの7回1死二、三塁、阪神浜地に対し、楠本を起用。岡田監督は左腕の島本にスイッチし、楠本は遊飛に倒れ、2番関根大気外野手は空振り三振に倒れた。

佐野が代打を送られるのは、19年9月16日の中日戦で7点ビハインドの9回に代打中井を起用された以来だった。代打を送られたキャプテン佐野は、目に涙を浮かべながら、ベンチの最前列から声を出したが、思いは届かなかった。

試合後、佐野は報道陣の前でしっかり足を止め「監督の判断に従うしかないですし、打者として、悔しいという思いが一番です。悔しいっていう思いしかないです」と話した。

チームは今季97試合目で自力優勝が消滅。首位阪神とは今季最大の9ゲーム差に広げられ、最大12まで積み上げた貯金も消え、4位に転落した。

佐野は「自分の成績がなかなかふるわずに、こういう状況になってしまってると思うので、しっかりと受け止めて、来週も自分のできること、最大の準備を怠らずにこれまで通り、試合に入っていきたいです」と前を向いた。

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