DeNA三浦大輔監督(49)が、舞台裏や自身の思いなどを語る「月刊ハマの番長~シーズン3~」。第6回は8月の戦いぶり、8月6日阪神戦(横浜)での佐野への代打、バウアーの中3日の可能性、今後の戦いなどについて語った。【取材・構成=久保賢吾】

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-8月は2試合を残し、11勝12敗1分け。

夏場以降、ちょっと打線全体が下降する中で、そういう時こそ、投手が踏ん張ってというところでしたけど、踏ん張り切れずになかなか投打ともにかみ合わなかった。

-8月6日の阪神戦では佐野に代打を送った(佐野が代打を送られるのは19年9月16日の中日戦以来)

佐野に代打っていうのは非常に大きなことでした。左投手の島本に代わることは想定していました。対島本というのを考えた時に佐野のあの時の状態、あの日の状態を見て、楠本で勝負をかけようと決断した。

-左腕の島本に左打者の楠本を起用した理由は

代打の成績も良く、(投手の)右左に関係なくっていうところで送り出した(試合前時点で代打、対左投手の代打ともに打率3割3分3厘)。結果は監督の責任ですし、出なかったことに関しては申し訳なかったと思っています。

-オースティンの1軍復帰が遅れ、宮崎が21日に左肋間(ろっかん)筋の炎症で離脱した

宮崎は1回しっかりと間を空けて、9月に向けて、しっかり治してもらうために抹消しました。オースティンはここまでずれ込むことは想定してませんでしたが、今いる選手でやっていくしかないですから。

-右足関節靱帯(じんたい)損傷で23日に抹消された梶原の離脱も痛かった

バッティング練習も良かったので、1番に置いて、さぁ、これからいい起爆剤になってくれればっていうところでのケガでしたからね。チームにとっても痛いですが、本人が一番悔しいと思います。

-バウアーがフル回転するが、中3日の可能性は

1つの選択肢として、頭の片隅にはずっと入れています。この1試合という時にはいってもらう可能性はありますし、中3日という選択肢がある投手が1人いるのは大きいです。

-8月にミーティングなどで選手に伝えたことは

勝率が5割に戻った次の試合前(8日の中日戦、24日の広島戦)に「5割に戻ったけど、もう1度、みんなで積み上げていこう」と。「とにかく自信を持って、グラウンド上では思い切ってプレーしていこう」と話をした。

-残りは28試合。目指すべきものは

決まってない以上は、あきらめることもないですし、何も変わらないです。とにかく目の前の試合に勝っていくしかないですし、たくさんの方が応援してくれてるわけですから、その思いに応えられるように頑張っていきます。