日本ハム吉田輝星投手(22)が2日、2軍降格後初めてイースタン戦に登板し、1回無失点で再出発した。楽天戦に8回から登板し、先頭の堀内を135キロフォークで見逃し三振。1安打を許したが、後続2人を抑えた。「今日は新しく右打者に対してシュートを使って、良い反応が出た」と手応えもつかんだ。

8月25日に今季初昇格。同日の西武戦では1回無失点も、29、31日のロッテ戦は連続失点を喫し、31日の試合後、ファーム行きを告げられた。普段は5分ぐらいで眠りにつくが、その日は一睡もできなかった。「『もう少しこういうボール投げられたよな』『こういう場面で打たれたけど、この球種をここに投げられたら』って考えていたら、目がバキっとなって」。睡魔を打ち消すほどの悔しさと向き合った。

翌9月1日から鎌ケ谷での2軍練習に合流。キャッチボールを見ていた北山から、「なんであのボールで。キャッチボールめっちゃ良くない?」と言ってもらえたことは励みになった。それでも「良い投球ができなかったのは練習が足りなかったと思うので。この気持ちの晴らしどころは練習しかない」と、今できることを積み重ねていく。【佐瀬百合子】