これが王者の貫禄だ。18年ぶりにリーグ制覇を果たした阪神が、16安打9得点で2位広島を蹴散らし、優勝決定後初勝利を手にした。絶好調の5番佐藤輝明内野手(24)がプロ初の4安打でけん引。初回の先制2点適時打を含む3打点を挙げた。苦手としていた広島はCSで対戦の可能性もあるが、2試合連続複数タイムリーで心配なし。打撃主要3部門でキャリアハイも見えてきた。
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あっさり、だ。佐藤輝がいきなり決めた。初回1死満塁。ライナーで一、二塁間を破った。2点適時打で先制。3回に右翼線への二塁打、5回には右前適時打を放ち、広島森下から7得点でKOさせた。7回には詰まりながら左翼前へ落とす単打でプロ初の4安打。「たまたまっすね」と笑うと「たまたまでもヒットになるってことはいい打ち方かな」と明るく続けた。
「まだまだ打たないといけないので。必死っすね、いつでも」
直近4試合で17打数11安打、打率6割4分7厘、11打点。18年ぶりのリーグ優勝を決め、さらに自身も絶好調でも緩みはない。歓喜のビールかけから前日15日に広島入りしてのナイターからデーゲーム。過密スケジュールの中、失策こそ1つあったがバットで帳消しだ。13日巨人戦に続き、今季2度目の猛打賞。「一番うれしい」と破顔した前回と比較し「1回猛打賞したら、2回目は特に何もないですね」とクールだった。
前カードまで広島戦は打率1割9分1厘と低調も、この2戦で払拭してみせた。岡田監督も「好き嫌いというたらおかしいけど、ずっと試合に出るんだったら、そういうのはつくったらあかんわな得意、不得意というかな」と強調。前夜は床田、この日は森下と主戦2人から快音を響かせ、ポストシーズンを見据える。まだまだ戦いは先にある。
指揮官も「ポイントがいいんちゃう、なあ、おーん」と状態の良さの認める。打率は2割5分8厘まで上昇し、昨季の自己最高2割6分4厘に接近。本塁打はあと5本、現在「83」の打点もあと「2」で自己最多を更新する。打撃主要3部門での自身最高成績へ「しっかり打って最終的に超えたらいい」と力強く言った。残り13試合、「しっかり最後までやり切りたい」と、とことん個人成績を追求できる。リスタートの81勝目。虎も佐藤輝も、優勝疲れを知らない。【中野椋】
▼佐藤輝が15、16日の広島2連戦で10打数6安打、5打点の大当たり。今回のカード前まで今季の広島戦では、セ球団との対戦別最低の打率1割9分1厘(68打数13安打)と不振だった。CSで対戦する可能性のある眼下の敵に対し、苦手意識の一掃ができた。



