首位楽天が日本ハムに4-3の逆転勝ち。連敗を3で止めた。先発の吉川雄大(かずき)投手(26)が2回、浅間大基外野手(27)のソロ本塁打などで3点を許すも4回、入江大樹内野手(21)の右適時二塁打を含む4安打で逆転。5回無死一、二塁でマウンドに上がった西垣雅矢投手(24)が、わずか4球でピンチを切り抜け、チームを救った。

けがを乗り越えて帰ってきた! 西垣は5月27日DeNA戦以降、神経や血管が圧迫されることにより、痛みや痺れを引き起こす「胸部出口症候群」に見舞われた。2年目の今季は、「何もわからなかった1年目と違って、流れも把握し、気持ちにも多少の余裕ができた」と、飛躍が期待されていた矢先のけがだった。試合どころか、投球もままならない状態に「思うように行かず本当に苦しかった」と心情を吐露。

それでも、トレーニングやリハビリを重ね、5日西武戦で約3カ月ぶりにマウンドに帰ってきた。それから5試合に登板。だが、16日ヤクルト戦では1死も取れず3失点で無念の降板。だが、三木肇監督(46)は「失敗したからこそ機会を与えて成長につなげたい。2軍だからこそできること」とこの日のピンチの場面を託した。西垣はけがを経て、試合に出場できるありがたみを実感。「1軍で投げたい気持ちはもちろんあるが、自分の投球と向き合い、今後のビジョンを明確にしたい」と来季以降の躍進を誓った。【木村有優】

【関連記事】楽天ニュース一覧