日本ハムは3日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で井口和朋投手(29)と育成の姫野優也投手(26)に来季の契約を結ばないことを通達した。取材に応じた両選手は率直な心境を明かすとともに、現役続行を目指すことを表明。11月15日に鎌ケ谷で開催予定の12球団合同トライアウト受検へ向けて練習を継続していく。

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日本ハムで8年間プレーした井口は「憧れたプロ野球の世界だったので、まず入れたこと。特殊な仕事ではあったんですけど、責任を持って仕事に向かうってことが初めてだった。8年間勉強させてもらって良い機会だった」と球団へ感謝した。印象に残っている登板は「1軍で勝ってる場面とかすごく良い場面で投げさせてもらっている時期もあった。『このためにやってたんだな』って思いながら投げてました」と思いをはせた。

今季は開幕1軍メンバーに入り、5試合に登板したが、4月19日に抹消。以降は2軍暮らしが続いた。「毎年課題なのが4月5月は苦しむ。そこで苦しんで6月くらいから状態は上がってきたんですけど、この年になったら勝ちで投げられるというか、計算できて初めて1軍に上がるので。チームに求められる選手じゃなかった。現実を見せてもらった」と振り返った。

井口は東農大北海道オホーツクから、15年ドラフト3位で日本ハムに入団。主に中継ぎとして腕を振り、21年には43試合を投げて防御率1・86とキャリアハイの成績で勝利の方程式の一角を担った。「体自体は元気」と語るプロ通算217試合で投げた右腕は、他球団での現役続行を目指す。

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