コロナ禍も収まり、海を渡る時が来た。ロッテ安田尚憲内野手(24)は12月に米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」で、自身初となる海外自主トレを行う。同い年の日本ハム清宮と計画。「お互い『行きたいね』って話をしてて。『行くなら、一緒に行こうか』という感じで。ずっとコロナで(海外には)行けなかった。ようやく落ち着いたので、行こうかと」。気心知れる自主トレ仲間との約束が、ようやく実現する。

一番のテーマは「体づくりメイン。しっかりトレーニングの部分を見つめ直して、やっていけたらなと思います」と話した。「バットスピードが速くなったりとか、そういうこともできるという話を聞くので」と、最新設備が整った施設で野球につながる体の動きを追求するつもりだ。

6年目の今季は、打率2割3分8厘、9本塁打、43打点。昨季から数字を伸ばすことはできず「前半戦は2割7分ぐらいで、8月、9月で、一気にガクンと落ちてしまった。そこは少しもったいなかった」と悔しさが残った。ただ、勝負強さも発揮したシーズンでもあった。「できたことも、できなかったこともあった」だけに、海外で一皮むけることを狙う。

2日も、ZOZOマリンでの秋季練習に参加。福浦ヘッド兼打撃コーチの下、両脇をゴムで締めた置きティー打撃や、スタンスを広く取ったトス打撃などを入念に繰り返した。「下半身をしっかり使って。どうしても悪い時は上半身で邪魔してしまうことがある」と説明。両脇を締めることで、下半身と体幹でバットを振る意識を植え付ける狙いがある。

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