オリックスから6位指名を受けた日本通運(埼玉)の古田島成龍投手(24)は先発で8回途中1失点。スタメン全員から三振を奪うなど11奪三振ときりきり舞いにさせ、初戦突破に貢献した。

序盤から気迫のこもった投球を見せた。「社会人野球は最後になる。チームを勝たせたい一心で臨んだ」。2回に1死一、二塁のピンチを招いたが、2者連続で三振。最後はチェンジアップで空を切らせてほえた。4回にはソロ本塁打を浴びたが、5回にはこの日最速タイの149キロを計測し、3者連続三振を奪うなどギアをさらに上げた。1点リードの8回に連打で無死一、二塁としたところで降板したが、7回0/3を5安打11奪三振1失点の快投だった。

「後ろにピッチャーがいるので最初から飛ばしていった。縦の変化で三振があるのが売り。チェンジアップとツーシームのコンビネーションに真っすぐがだいぶ走っていたのでそれが効いたのかなと思います。最近は調子が良くなったんですけど、いい意味で開き直った。思った通りに投げられた結果が三振につながった」

オリックスの本拠地・京セラドーム大阪で快投に白い歯もこぼれた。「予行演習じゃないですけど、去年の京セラも悪くなかったのでいいイメージで入ってこれた。硬いマウンドは苦手意識はないので、投げやすかった」と好感触だ。

初戦を突破したが、狙うは94年以来の日本一。「最高の置き土産をしたい。まだ1勝しただけなので、あと4つ勝つためにどうするか。フル回転するつもり」と最後まで腕を振る。

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