巨人赤星優志投手(24)が“桑田直伝シャドー”継続で開幕ローテをつかむ。12日、川崎市のジャイアンツ球場でランニングやキャッチボールで汗を流した。

昨季は開幕ローテ入りを果たすも5月23日DeNA戦まで6試合で0勝4敗、防御率6・14で出場選手登録を抹消。悔しいスタートだった。

ファームでは桑田ファーム総監督(現2軍監督)から、左肩の開きを抑えるためのシャドーピッチングを勧められた。日米通算173勝のレジェンドからの助言に「桑田さんは現役時代毎日50回やってた。桑田さんと一緒じゃダメ」と1日100回、タオルを握って腕を振った。その後は投球が安定し、8月24日の再昇格以降は6試合で5勝1敗。11月のアジアCS台湾戦で、5回途中無失点の好投を見せるなど光が差した。オフシーズンでも「キャッチボールとか、トレーニングした後に確認でやっている」とルーティン化している。

闘志を内に秘める。昨季後半の活躍にも「立ち位置的にも先発のポジションが確約されたわけではない」と冷静に語る。今オフの自主トレは1歳上の山崎伊と行っており「2人そろって活躍できれば一番いいと思うんですけど…(先発の枠を)奪うくらいの気持ちでいかないといけない」と昨季2ケタ勝利を挙げた先輩を追い越す気概を見せた。「1年間投げられるように」と期待の星が虎視眈々(たんたん)とスターターの座を射止める。【黒須亮】

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