巨人戸郷翔征投手(23)が、不敵に笑みを浮かべた。

3日、宮崎キャンプ2度目のブルペン投球を行った。本来の直球を思い出しながら投げ「今日はだいぶ良かったので、上げすぎないようにと思いながら、もっと強くいければ」。1球1球、自身のリプレー動画を見ながら確認。上がりきらなかった調子も徐々に上向いてきた。「ある程度いい出力ができているので問題はない」と35球投げ込み手応えをつかみつつある。

鬼も厄も取っ払った。厄年を迎えた1月、自主トレ初日に地元・宮崎の日向市にある大御(おおみ)神社に向かった。神主からおはらいを受け「僕厄年なので、すべておはらいしました。だからもういないと思います」。本厄を迎える2000年生まれ。身も心も清めて、プロ6年目のシーズンに向けて準備を進めてきた。節分の日に、あえて豆をまく必要さえなかった。

鬼も厄もいない、その背中に受けるのは、絶大なる信頼と期待のみ。阿部監督から「絶対的な信頼を置いてます」と言われ、視察に訪れた山口オーナーからも大黒柱と呼ばれた若きエース。すでに3月29日阪神戦(東京ドーム)での自身初の開幕投手に内定している。「もちろんその(大黒柱の)気持ちでいますし、僕だけでは優勝できないですけど、まずは自分が成績を良くしていけば、チームの成績も良くなると思うので意識していきたい」と自覚は十分。勝利という名の福を呼び込むだけだ。【栗田成芳】

【キャンプ写真特集】早朝からお疲れナマです!各地でアレもまいてますよ/撮るキャン!