中日が03年以来、21年ぶりにオープン戦を首位で終えた。1点を追う9回。先頭三好が左二塁打で出塁すると、田中が犠打を決め、開幕スタメン予定の2人が好機を演出。代打のベテラン中島の中前打で追い付くと、最後は新助っ人ディカーソンの右犠飛でサヨナラ勝ちした。

「初回から重たい雰囲気の中、選手の次につなぐ気持ちが勝ちにつながった」と立浪監督は振り返った。就任以来2年連続で最下位に沈んだが、オープン戦は引き分けを挟み6連勝でソフトバンクと同率首位でフィニッシュ。巻き返しを図る指揮官も相好を崩した。

立浪監督は「開幕は高橋でいく」と、打率3割9分1厘でオープン戦を終えた高橋周の開幕三塁スタメン起用を公表した。当初は石川昂を想定も、打率1割7分5厘と低迷。石川昂の2軍調整を明かし、「守り固めていくこともある。周平は『腐らずにしっかりやっておいてくれよ』と2軍キャンプスタートさせたが、見事に自分の形をつくって上がってきた」と開幕スタメン起用にかじを切った。

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