楽天岸孝之投手(39)が、「4度目の正直」でプロ入りから18年連続勝利をつかんだ。先発予定だった24日の日本ハム戦が雨天中止となり、スライド登板。今季4度目の先発で最長の7回を118球、8安打1失点でまとめ、初勝利を挙げた。

ヒーローインタビューでは、4点リードで登板した守護神・則本が無死満塁のピンチを招いたことに触れた。「則本があれで同点に追いつかれたら、本当にひっぱたいてやろうかなと思いましたけど、なんとかよかったです。勝てて」と冗談を交え、ファンを笑わせた。

走者を出しながらも、直球とカーブを軸にした熟練の投球でピンチを切り抜けた。5-0の6回1死一、二塁、日本ハム田宮に適時打を浴びた。なおも1死満塁で142キロの内角直球でレイエスを見逃し三振、続く清宮は高め142キロで遊飛に打ち取った。

すでに球数は100球を超えていたが、志願して7回のマウンドにも上がった。「レイエスのところから感覚がよくなったというか、その感覚のまんま、もう1回投げてみたいなっていう自分のわがままですけど、行きたかったので言いました」と振り返った。

西武に入団した07年から18年連続の勝利となった。「自分が一番驚いてますからね。ここまでやれてるのが。使ってくれた監督、コーチ含め、チームメートが打ってくれないと勝てないわけで。そういうのは感謝しますし、支えてくれる家族ですかね。一番は」と話した。

昨季はチームトップの9勝。2ケタ勝利を目指したいかと問われると「1軍の方で投げさせてもらってる以上は、そういうのを目指してやっていきたいです」。18年以来6年ぶりの10勝以上に照準を合わせた。

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