日本ハムは大社義規初代球団オーナーの命日である27日、全体練習前にエスコンフィールドの右中間付近に輪をつくり、チーム全員で「感謝の黙とう」を行った。

発案者の新庄剛志監督(52)は、同オーナーへの感謝の思いを口にした。

「大社さんがファイターズをつくってくれなかったら、この大好きな野球をね、仕事をできないし。この野球で飯を食えないというところで。試合前に黙とうを。感謝の気持ちをこめて。僕がファイターズに来たときは大社さんの息子さん(啓二氏)にものすごくかわいがってもらって。今でも試合後にアドバイスをもらったりして。そういう関係はずっと続けさせてもらって。その原点は初代オーナーなので。僕が優勝したときもね、オーナーの写真を是非、胴上げさせてくださいとお願いをして。夢かなって日本一になったときに、息子さんがお父さんの写真を持って胴上げしたのは、すごく記憶に新しいですね。野球がめちゃくちゃ大好きで。僕が会ったときは、車いすに乗られていて。目が野球少年のような目で、いろいろアドバイスしてもらって。『お前、日本一取れよ。俺に日本一の姿を見せてくれ』といわれて『必ず約束を果たします』って会話をしたあとに亡くなれましたね」。

同初代オーナーは05年4月27日に90歳で亡くなり、新庄監督は翌06年の日本一に貢献。同年限りで現役を引退した。チームはあと1勝で、新庄監督体制で初めて3、4月の月間勝ち越しが決まる。球団だけでなく日本ハム本社創業者でもあるレジェンドへ、手向けの勝利をささげる。