DeNA蝦名達夫外野手(26)が覚醒している。1回無死一塁、中日涌井から狙い通り中前へはじき返してチャンスを拡大。打者一巡して再び回ってきた1回2死一、二塁でも逆らわずに右前へ適時打。「欲を出さずに、打席に入る前に打つべきボールを考えた中で打席に入ることはしっかり意識してました」と冷静にはじき返した。

勢いは止まらない。3回1死一、三塁で左前に適時打を放ちプロ5年目で初の猛打賞を達成。5回1死でも左前打を放ち、4打席連続安打で、前日の同戦からは6打数連続安打とした。4月29日の中日3連戦初戦に途中出場してからわずか3試合で8安打と固め打ち。打率7割2分7厘と抜群の存在感を示し、昨季通算の6安打もわずか3試合で上回った。

三浦大輔監督(50)も「蝦名が(1軍に)上がってきて、状態もいいですし今日もボールの見方、見逃し方が打席でも安定感ありますね。打つべきボールをチョイスしてスイングしている」と称賛。1番として3安打2打点の桑原とともに、1、2番コンビで7安打4打点と躍動。今季最多12得点の火付け役となり「1、2番があれだけ出塁してくれる。みんながつないでつないで良い働きをしてくれている」と感謝した。

キャプテンの牧も「桑さん(桑原)、蝦名さんが積極的に打ってくれて、チーム全員が勇気を持っていけた。あの2人が先頭に立ってやってくれた」と2人に呼応。1回に3号3ランを放つなど2安打5打点と4番の役割を果たし、今季最多17安打12得点、28年ぶりの初回9得点という記録的猛攻につなげた。

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