日本ハムが今季初めて同一カード3連敗を喫した。投手陣は10安打を浴びながらも3失点と粘ったが、打線が3回以降は無安打と沈黙。2・5差の2位で臨んだ首位ソフトバンクとの敵地3連戦は厳しい結果に終わった。この3連戦をシーズン序盤のポイントと位置付けていた新庄剛志監督(52)は「下を向くことはない」と長いシーズンを見据え、この屈辱からの逆襲に期待した。

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あっけなく2時間21分が過ぎ去った。敗戦後すぐに報道陣の前に現れた新庄監督は「まあ下向くことはないっす。シーズン長いですからね。成長した選手たちがこれからね、どんどんどんどん上を目指していってくれると思うんでね…いきますよー」。今季初の同一カード3連敗だが、前向きな言葉を並べた。

相手ペースにのみ込まれた3連戦だった。3試合とも4番山川に要所で打点を挙げられ、勝てなかった。この日は先発石川にも苦戦。「石川君ね、テンポ良くてね。打てそうで打てないのが一番厄介なんですよ。フライあがるでしょ。あの経験、よくしましたね」。

6回まで登板した石川の前に12個のフライアウトを奪われた。4回から6回までは計21球で攻撃が終了。積極的に仕留めにいった結果に新庄監督は「打てそうなんすよ。(バットが)出る。でも、仕掛けていかないと、どうなるかわからないからね」と打線を責めることはなかった。

2・5差で始まった首位攻防3連戦は、終わってみれば5・5差に広げられた。「ポイントの1つとして今日は大事でしたね。この3連戦」と3タテを食らうことは避けたかったが、「もう終わってしまったことなんで」。10日からは0・5差と背後にいる3位ロッテと3連戦(エスコンフィールド)。やり返せるチャンスは必ず来る。その日に向けて、まずは本拠地での戦いから仕切り直す。【木下大輔】

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