首位ソフトバンクの優勝へのマジックナンバーが一夜で消滅した。今季ワーストの2安打で楽天に2-3で競り負け、オールスター休みを挟んでの連勝は5でストップ。勝利した2位ロッテと3位日本ハムに自力優勝の可能性が復活し、前日7月30日にともした「マジック42」が消えた。
カード初戦で17安打10得点と爆発した打線が一転、沈黙した。楽天のドラフト1位左腕、古謝には今季2戦2敗となった。快音は4回の今宮の中前打と近藤の左翼2点打のみ。5回以降はリリーフ陣を含めてパーフェクトに抑えられた。小久保監督は「5回からランナー出てないもんね。そりゃなかなか」と脱帽した。 古謝はテイクバックで左腕が体に隠れるような独特なフォーム。指揮官は「思ったより差し込まれている感じ。(リリースポイントが)見えづらいですね。あんなに後ろ(の動き)が小さくて150キロぐらい出るので」と打ちあぐねた理由を説明。「和田毅のもうちょっと小さい版みたいな感じだと思います」とも評し、チームのベテラン左腕に重ねて完敗を認めるしかなかった。
守備でも痛いミスが出た。2回に先発大津が浅村に先制ソロを浴び、なお2死一、三塁。太田のライナー性の打球を右翼の正木が捕球できず、2点追加された。正木は1度前進しながら打球は頭の上を通過。照明が目に入り、目測を誤った形になった。小久保監督は「(照明が目に)入ったとかは関係なく、1歩目の切り方で真横に走ってるからね。ちょっと大津には悪いことしました」と渋い表情。最終的に1点差に迫っただけに、記録に残らない痛恨のミスがもどかしかった。
優勝マジックは消滅したが首位独走に変わりはない。苦しかった7月も11勝10敗で辛うじて勝ち越しに成功した。8月1日は東京ドームに舞台を移してカード最終戦。他球団の結果次第では、一夜で優勝マジックを再点灯できる。苦い1敗で引き締め直し、勝敗を重んじる夏本番へ向かう。【只松憲】



