<阪神2-1ヤクルト>◇15日◇甲子園

阪神が佐藤輝明内野手(25)と前川右京外野手(21)の2者連続ソロでヤクルトを豪快にうっちゃった。1点を追う2回、まずは5番佐藤輝が右翼へ14号。続く6番前川も勝ち越し決勝、本拠地初アーチとなる4号を右翼へ運んだ。阪神左打者の甲子園2者連続弾は、05年の林威助と金本知憲以来19年ぶりだ。勝った首位巨人との2差は変わらずだが、貯金は今季最多の10。虎を背負う若き2人が描いた連続の放物線が大逆転アレンパの機運を高めた。

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阪神前川の恩師、智弁学園・小坂将商(まさあき)監督(47)はうれしい1日になった。「打った瞬間、感触があったんじゃないですか。あと、岡本も調子が悪かったから」。この日は、前川の先輩、巨人岡本も決勝ソロ。優勝争う2チームの教え子2人が競演した決勝弾に表情がほころんだ。

前川は3年夏の甲子園で2本の本塁打をマーク。小坂監督は「バックスクリーンに打て!」と言い続けていたという。「そこが甲子園は、風に乗って一番飛ぶんです」。岡本にかけ続けた言葉と一緒だったという。

前川は教え通りに、横浜高校との2回戦でバックスクリーン左に本塁打。先を歩く主砲と同じ“英才教育”を受け、強打者へと成長していった。「強くボールをつぶしにいけるのがいいところ。打ち方は今もあまり変わってないと思います」。聖地で躍動する姿は今も同じだ。【磯綾乃】