巨人戸郷翔征投手(24)が8回4安打無失点の快投で、3年連続となる12勝目を挙げた。9月に入ってから3戦3勝で21イニング連続無失点を継続中。自己最多のシーズン173投球回まで積み上げた。投手リーダーの奮起に主砲の岡本和真内野手(28)も25号2ランで援護した。DeNAを6得点、完封で退け、引き分けをはさんで3連勝。2位阪神と2ゲーム差に広げ、4年ぶりの優勝へマジック8に減らした。
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涼しい顔でDeNA打線を制圧した。4回2死満塁、戸郷は耳に飛び込んでくる敵軍のチャンステーマも自らの応援と変換し、気分を乗せた。初球の149キロ直球で伊藤のバットをへし折り、遊ゴロに仕留めた。この試合、最大のピンチも簡単に封じ、8回までゼロ行進。3年連続の12勝目に到達し「僕の記録もそうですし、勝たないことには優勝に近づかない。今はやっぱりチームの勝利、中継ぎのこととかいろいろ考えることもたくさんある」と自覚がにじんだ。前夜は延長12回で8投手が登板。8回まで投げきって救援陣も休ませた。
9月は3戦3勝の無失点。優勝争いの勝負どころで好投を続ける。「後半の勝ちがどれだけチームにもたらす影響が大きいかも分かっている」。過去3シーズンで後半戦は21年1勝、22年3勝、23年4勝だった。今季は後半戦5勝目だ。投球回も173回で、22年の171回2/3を更新し自己最多となった。
重圧も受け止めながら、結果に導いた。腹が決まっている。プロ野球選手は稼げる仕事。お金も大胆に使うことをいとわない。浪費ではない。「いっぱい稼いでね。いっぱい経済を回してね」とお金を使うことで、野球へのモチベーション、意識を高める。車もランボルギーニなどスポーツカーを好む。
阿部巨人の船出も戸郷から始まった。自身初の開幕投手を務め、指揮官に初勝利をプレゼントした。5月は4連敗を止め、6月は6連敗を止め、チームが苦しい局面でも頼もしかった。阿部監督も「完璧じゃないですか」と言った。先発ローテーションも1度も離脱せず回り続ける。とうとうマジックは8となった。優勝への勢いを加速させていく。【上田悠太】
▼戸郷が22、23年に並ぶ自己最多の12勝目。巨人の投手が3年連続12勝以上は11~13年内海(18→15→13)以来。球団の右投手では02~04年上原(17→16→13)以来となった。今季の投球173回は22年の171回2/3を更新する自己最多。防御率は再び1点台となる1・98。巨人では菅野が1・73だが、球団の1点台2人は15年(菅野1・91、マイコラス1・92)以来、日本人コンビでは89年(斎藤1・62、槙原1・79)以来となるだけに1点台をキープできるか。



