ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が紅白戦でチーム今季1号となる3ランを放ち、自身初の開幕スタメンへアピールした。2点ビハインドの5回2死一、二塁で、津森の内角直球を右翼へ高々と打ち上げると風にも乗って芝生席へ飛び込んだ。途中まで全力疾走の本人も「風の影響」とびっくり。勝敗は関係ない紅白戦ながらも、決勝の逆転3ラン。「チャンスでしっかり集中力をもって打席に入ることを意識してやっている」と、勝負強さもみせつけた。

プロ10年目の昨季、プロ初を含む2本塁打をようやく記録した。オフには長打力をアップしようとウエートトレーニングに力を入れてきた。キャンプでもほぼ毎日、続けている。取材中に通りがかった小久保監督から「晃! 今シーズン(本塁打が)なくなったな」。今シーズン分の本塁打を打ってしまったのでは? と突っ込まれると「いや、あと1本か2本お願いします」と照れながら答えた。そして今季の目標は「昨季2本だったので3本」とちょっぴり強気に出た。

二遊間のスーパーサブとしてベンチに欠かせない存在に成長した。だが、本人はもちろんレギュラーを狙う。遊撃は今宮、野村の争いと言われ、二塁は昨季首位打者の牧原大、ダウンズの名前が挙がる。「もちろん忘れないでほしい。打てたら試合に出られる。とにかく二遊間でチャンスをつかめるように」と声を大にした。

この日の紅白戦前には毎年恒例のミスタードーナツからの差し入れの贈呈式にチームを代表して出席。「僕は毎年これが一番楽しみ。シーズン中も疲れたら甘いものがほしくなるので、家族で買いにいっています」とサービス精神旺盛なトークで関係者を喜ばせ、もらったポン・デ・リングを食べてチーム今季第1号を放った。【石橋隆雄】