楽天は10日未明、三木肇監督(49)が休養し、塩川達也ヘッドコーチ(43)が監督代行を務める人事を発表した。昨季、三木監督は20年以来となる1軍監督に就任。第2次政権2年目の今季はリーグ戦、交流戦ともに最下位に低迷していた。同日の巨人戦(楽天モバイル最強パーク)から塩川監督代行が指揮を執った。
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5年ぶりに再登板する形で就任した三木監督だが、自分がやりたい野球をやらせてもらえていたのだろうか。24年10月17日の就任会見では、目指す野球について「凡事徹底」というキーワードとともに「基本的には野球は守り。投手、バッテリーを中心にしっかり守備を重点的に」と掲げていた。
その上でこうも語っていた。
「しっかり守れば負けないですが、勝てませんので、しっかりマスゲームとしてランナーを活用しながら、どういう風に得点につなげられるか、これも簡単なことではないのは重々承知していますが、そういうことを選手としっかり意思疎通しながら、なんとか工夫と模索して取り組んでいきたい」
機動力を生かしながら得点を目指すのが三木野球の特徴で、昨季はリーグ1位の110盗塁を記録した。三木監督が最後に指揮を執った6月9日時点での成績をひもといた。盗塁数はリーグ3位タイの「27」。昨年の同日は「55」で半減した形だ。今季は盗塁やエンドランといった走者を動かす作戦が減った一方で、犠打を多用するケースが目立った。
試合後の取材で三木監督は采配についての細かい言及を避ける傾向にあり、盗塁数減、犠打増の理由は定かではないが、もどかしさを感じさせる受け答えが増えた。
また、選手の昇降格や投手の起用法などについて問われると「球団に聞いてください」と現場トップでありながら、どこか人ごとのように発言することも多くなった。
チームが最下位に沈む以上、采配を振るう監督に非があることは間違いないだろう。だが、森井球団社長も「監督だけの責任ではない」と話すように、首脳陣、選手、フロントを含めてチームが一丸となれていなかったことが球団2度目となるシーズン中の監督交代につながった。今回は休養という形をとったが、シーズン終了後の退任は既定路線だろう。【山田愛斗】



