阪神が広島に逆転勝ちし、巨人と並んで首位を守った。阪神村上頌樹(27)、広島床田寛樹(31)両先発ともにスライド登板。前半で4点のリードをもらった村上は安定の投球を続け、6回1失点で7勝目。雨にも悩まされた状況でチームの連敗を2で止め、首位を守った。

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今季15試合目の登板で、阪神村上は14試合目のクオリティースタート(6回以上、自責3点以内)をやり遂げた。任された試合は、壊さない。エースの矜持(きょうじ)はそこにある。

常に勝ちは求める。だが、完全無欠の結果を求めて自分を追い込むことはやめた。過去から得た教訓だ。

飛躍の年となった23年。プロ初勝利を含む2桁勝利を挙げ、最優秀防御率の初タイトルを手に。新人王と最優秀選手賞もつかんだ。阪神日本一の中心選手だった。だが翌24年は7勝は挙げたが、11敗。23年の好成績の再現を求め、同じような結果を残せない自分を責めた。試合内容を考える以前に、勝てないことを悔やんだ。「本当にしんどかったです」と振り返る苦い経験だ。

そこから試みたのは発想の転換。「試合をつくることに専念しよう。常にそれをクリアできるように」。勝ちがつかなくても投球内容を分析し、納得できる結果なら自分を責めすぎることはなくなった。

4月3日広島戦での今季初勝利後、5試合勝てず。その後4連勝し、周囲からは「調子を上げてきた」と見られたが、村上は「ぼくは変わっていないんです。(5月1日巨人戦の5回5失点を除いて)ずっと試合はつくっていたので」と明かしていた。安定の投球術と不変の精神力。村上がエースと呼ばれる理由だ。【堀まどか】

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