プロボクシングWBC世界バンタム級1位那須川天心(27=帝拳)が9月27日、トヨタアリーナ東京で同級王者井上拓真(30=大橋)に挑戦すると23日、発表された。昨年11月24日以来の再戦となる。初対決は王座決定戦として開催され、井上が判定勝利を飾っていた。今回は王者井上-挑戦者那須川という立場でのリマッチとなる。同日、東京・新宿歌舞伎町のシネシティ広場で両者そろってカード発表会見に臨んだ。

プロボクシングでは異例となる野外でのファン公開記者会見として実施された。両選手の入場のため、ブルーカーペットが敷かれた。前日からプライムビデオのSNSで観覧募集したこともあり、会場は大勢のファンで埋め尽くされ、大きな歓声に包まれた。だが会見終了の最後のあいさつで、那須川は「これで会見終わり? 外でやった意味なくないじゃないですか?」と不満をもらした。

会見はMCによる代表質問のみだった。那須川は「記者の人達の質問は? 見てくれている人がいるわけですし。すげえグダグダじゃないですか。マジで本当にイベントじゃねえし。俺ら本気でやっているからガチでやってくれと思います」と怒りを抑えながら話した。さらに「俺がただしゃべって、向こうがしゃべって。お客さんもいるのに囲み(マスコミ取材対応)だけなんて無駄ですよ。こっちもプロですし、生半可の気持ちでやっていない。みんな来ているのに、お客さんが置いてけぼりだしクオリティーが…やればいいというものではない」と率直な気持ちを言葉にした。

初対決の井上戦で格闘技を含めてキャリア初の黒星を喫した。雪辱を果たすための大事な真剣勝負の舞台となる。「こっちは1回、負けてしっかりとやり返す中で、緊張感ないようなものを見せても意味ないというものがありましたね」とぶぜん。ピリピリムードがなかったことに「ぬるくないですか? イベントじゃねえんだよ、と」とキッパリと言った。

公開会見は対戦カードが発表されてから、約20分間のトークセッションが行われ、両者の登場はイベント開始から30分後だった。那須川は「最初に試合発表して30分経ってから俺ら出てきて会見…先に発表したら意味ねえじゃん。みんなプロ意識が足りないし。アマチュアでやっている訳じゃないし。自分の名前を出して削られる仕事だから。生半可な気持ちで舞台を用意されてもっていう話」と強調。

最後には「見てくれた人、来てくれた人はどう思うか分からないけれど、これはプロの仕事ではないんだろうなと思ったので」と残念そうだった。